【感想】「ハルとナツ」
五夜連続で放映されたNHKドラマ「ハルとナツ」を観ました。ブラジル人や日系ブラジル人が見たらちょっとおかしなところがあるかも知れませんが(外国人が作ったサムライムービーみたいな)、あまりブラジルに関わりのない人たちにとっては日本からブラジルへ渡った人たちの大変さについて理解できる良い作品だったと思います。まあ、自分自身、本で読んだりブラジルの人などから聞いただけで実際にブラジルへ行って目にしてきたワケではないので当時の人たちの苦労などほとんど分からない人間なんですが。でも観ていると本で読んだことそのままだったり、ブラジル人の友人の話と合致するエピソードが多く、とても興味深かったです。
ハルとナツの父親の忠次のように、ブラジルに行った人たちはある意味、日本人よりも「日本的」だったのかも知れませんね。辛い環境の中、日本人同士で団結してそしてアイデンティティをしっかり持っていかなければやっていけなかったのでしょう。現在でもブラジルの奥地では日本人のコミュニティに住んでいて日本語しか話せない一世の方々がたくさんおられます。現在、彼らの子供や孫が日本に出稼ぎ(Dekaseguis=デカセーギ)として出て来て100年前と同様に現地の人間(=日本人)に冷たい目で見られているのは皮肉でありとても悲しいことです。(余談ですが、柔術で日系ブラジル人が施設を借りようとしても受付けてもらえないことがあり、仕方なく我々日本人が施設の予約に行くこともしばしばです。)
現在、ブラジル(または南米)における人口比率では日系人はそれほど多くはありませんが成功している方、政府の要職に就いている方は他の移民に比べて非常に高い割合だそうです。日本人の勤勉さ、精神的な強さがその事実を物語っていると思います。
思うにこのドラマ、本当は忠次こそが主人公なのかも知れませんね。素晴らしい演技でした。<村田雄浩さん

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